◆「分散投資」ってなんのこと?
たとえばあなたが10個の卵を持っていたとして、それを1つのカゴに全部入れていたら?
そのカゴを落とせば、全部割れてしまいますよね
でも、3つのカゴに分けておけば?
たとえ1つ落としても、残りの卵は無事です
これが「分散投資」のイメージです
1つに集中せず、リスクを分けておくことで、全体の損失を減らす
これこそ、投資初心者が「安心して続ける」ためにとても大切な考え方です。
◆なぜ「分散」が大事なの?
① 未来は誰にも読めないから
「あの会社は伸びそう」「この国の経済は堅い」
そんな予想は簡単に外れます
だからこそ、特定の企業や国だけに投資するのは危険です
万が一に備えて、いくつかに分けておくことが大切なんです。
② うまくいかないとき、他がカバーしてくれる
たとえばA社の株が下がったとしても、B社やC社が上がればトータルでプラスになることもあります
分散しておくことで、1つの失敗を他の成功で取り戻せる仕組みが作れるのです。
③ いろんなタイミングで成長する
日本、アメリカ、新興国…
それぞれの市場が良くなる時期はバラバラです
どこかが不調でも、どこかが好調
それを**全体で受け止められるのが「分散の強さ」**です。
◆でも、どうやって分散すればいいの?
ここで登場するのが「投資信託」です
投資信託とは、たくさんの人から集めたお金を、専門家がまとめて運用する仕組みのこと。
あなたは「商品を選ぶだけ」で、実際の運用はプロが行ってくれます。
そして、投資信託は主に次のような働きをして、分散投資を自動で行ってくれます。
【1】買い付け:広く、たくさんに投資する
たとえば「全世界株式型」の投資信託は、
あなたが1本買うだけで、日本、アメリカ、ヨーロッパ、新興国など、何百社もの企業に分散して投資してくれます
つまり、あなた1人では難しい「世界中の企業への投資」を、1本で実現してくれるのです。
【2】入れ替え:必要に応じて組み替え
経済状況や企業の成績を見て、
「この会社はもう厳しい」「こっちの国が伸びてきた」などの判断をもとに、中の投資先を定期的に入れ替えてくれます
これにより、あなたは何もしなくても、“時代に合った分散”が自動で更新されていくのです。
【3】利益の分配:リターンを還元
投資先の企業から配当金や利益が出たら、
その分はファンド内で再投資されたり、分配金としてあなたに支払われたりします
NISAでは非課税なので、分配された利益に税金がかからないのも大きなメリットです。
◆初心者におすすめの分散型投資信託とは?
次のような“王道のインデックス型”が、初心者には人気です:
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) → 世界中の企業にまんべんなく投資
- SBI・V・S&P500インデックスファンド → アメリカの代表的な企業500社に投資
これらは1本で、分散を実現できるスグレモノです。
◆まとめ:分散は“守りの基本”
分散投資は、
「大きく増やすため」ではなく、「大きく損しないため」の“守りの知恵”
あなたの大切なお金を、ひとつのカゴに預けるのではなく、
いろんな場所に少しずつ分けておくことで、将来への安心につながります
投資信託を上手に活用すれば、
誰でもカンタンに「広く・自動で・プロの力で」分散投資ができます。
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